世界をめざすBigな人にボランティアのすすめ

楽天やユニクロの社内公用語の英語化で英語能力が課せられる日本人のビジネスマン。

グローバルに活躍する人材は、英語力、学力以外にも「人間力」が求められています。

今回は、世界を舞台に活躍する子供を育てたいと考えているお母さんに教えてあげたいボランティア活動のすすめ「日本再生プロジェクト」をご紹介します。

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学生時代に参加してみたい日本再生プロジェクト

2009年総務省が制度化した「AP地方創生プロジェクト


人口急減、超高齢化という課題に各地域がそれぞれの特徴を生かした活力のある日本社会を維持するために政府が立ち上げたプロジェクト。

2014年には全国444の自治体で1511人の地域おこし協力隊員が活躍しています。

活動内容

地域ブランド化

地場産品の開発・販売・プロモーション

都市住民の移住・交流の支援

農林水産業への従事

住民生活の維持への支援

町おこしはゼロから何かを作り上げるイメージではなく、街の若返り、街を甦らせる再生活動です。

地域をデザインしてプロデュースする、アイデアを形にしていくコミュニティデザインは、契約期間限定だったり、短期の国内ワーキングホリデーもあり、ボランティアをしたことがない人にもチャレンジできるプロジェクトです。

地域の活性化に必要なのは「若者の発想」「コーディネイト力」「行動力

こうした経験は、後に都市開発の仕事にもつながるし起業にも役立ちます。

またプロジェクトを企画、実行する力は海外でも国内でも企業が求める才能です。

世界を舞台にグローバルに活躍したいと考えている人は、まずは日本で「地域おこし協力隊」として活躍してみませんか?

政府もバックアップ 小学生からのグローバルな人材育成

グローバルな人材育成を目指した 「IBプログラム(国際バカロレア)

文部科学省 IBプログラム

日本政府は「日本再興戦略」を掲げ「スピード感をもってグローバルな人材育成を図っていく」ために国内におけるDP認定校を2018年までに200校まで大幅増加させることを目標に掲げました。

国際バカロレアIB教育とは?

スイスに本部を置く国際的な教育プログラムで日本の私立高校(インターナショナル・スクール)でも導入されている海外の大学進学を目標にした内容です。

「多文化に対する理解と尊敬を通じて、平和でより良い世界の実現のために貢献する、探求心、知識、思いやりのある若者の育成」を目的しています。

グローバルマインドと自立した人間交流ができる真の国際人を育てるためのプログラムです。

教師は生徒のサポートをする役目となり、教科書を使わない教育方針では生徒が自発的に学び続けること、問題意識、リサーチ、体験、プレゼンテーションとディスカッションのスキルも取得できる学習内容でボランティア活動も義務付けられています。

かつてのように知識を問う問題をクリアした人が評価されていた学校形式から、実社会において使える考える力を教育する方向に大きく変わりつつありますね。

北米大学入試に必要なボランティア経験

社会に貢献する人材が求められるアメリカ社会では、大学も専門知識を学ぶだけでなく社会に貢献する人材を育成する目的で創立されています。

参考までにアメリカ・ハーバード大学が求めている入学生の項目をご覧下さい。↓

ハーバード大学webサイトより

高校までにボランティア活動をして、社会をよりよくするための問題提起やその活動をもっと深く追求するためにしっかり勉強ができる環境を望んでいる学生を求めています。

つまり、大学でさらなる専門知識をつけて社会人としてコミュニティーで活躍する人材を育てるために、面接では主体性があるボランティアをしたのか、社会性、規律、リーダーシップを通して人格を形成してきたかが問われることになります。

ちなみに日本の中学、高校にあたるアメリカのセカンダリースクールでは、学校によって1学年に最低30時間の自主的な(学校主催でない)ボランティア時間が課外活動として設けられています。

アジアの裕福層からきた学生達をホームステイで受け入れている友人によると、彼らは学校の成績はとても優秀だけれどボランティア経験さえしたことがないので面接でも答えられず、希望大学の入試面接に落ちてしまった生徒を何人も見てきたそうです。

日本の義務教育も大学入試がゴールであることが多いので、子供のために進学校や塾への投資をされている保護者も多いと思います。

高校から海外の大学へ行く人は上記のような主体性のある人間が学校で求められていることを頭においておいたほうが賢明です。

グローバルに活躍する人材は、英語力、学力以外に人間力が求められています

参照:文部省 ハーバード大学に求められる人材

大学生におすすめボランティア活動

アメリカの場合、夏休みは6月上旬から9月上旬までの約3か月。

アメリカでは「学生の本業は学業」という考えが浸透しているので、授業がある期間は勉強に集中している学生生活が中心です。

夏休みの間に学費や生活費を賄うためにアルバイトをしたり、ボランティアやインターンシップで企業で働いたり、早く単位を取得して卒業したい人や遅れを取り戻したい人は夏季特別講義に参加したり、旅行をして視野を広げてキャリアアップを目的に夏休みを利用している学生が多いです。

日本の大学生の夏といえば、バイト、サークル、海外旅行でしょうか。

これは日本のように大学の知名度や親の資金力が大学入学に不可欠なのに比べ、アメリカは資金がなくても教育をサポートする奨学金があることや特別なスキルや経験が就職に有利に働くことが大きいのかもしれません。

日本ではボランティアという考えがあまり浸透していないので、特別な団体や宗教活動など限られた人の活動と思われがちです。

そこで提案したいのが「大学と地域社会との提携」

グローバル人材を育てるために大学がボランティアを単位として評価したらどうでしょうか。

夏休みに学生が農家で貢献し、それぞれの農家からAppsによる評価報告をうけ、ボランティア活動を大学の単位として認めるという方針です。

2019年に国民年金だけでは老後生活に足りないというニュースも流れ、高齢化少子化社会が問題になっています。

都市部の人口増加で高齢化が進んでいる地方の農業を手伝いにいくというボランティア、国内留学を大学が推奨することで、大学生の夏休みを学業を深めるため、キャリアアップのために利用できると思います。

大学入試がゴールになってしまい高校までスポーツか学業一本で過ごしがちな学生生活に、社会人としてコミュニティに貢献できる人材育成を大学がサポートできたら日本の大学も世界標準にレベルアップすると思いませんか?

国内の地域おこしプロジェクトで経験を積んだら、大学生のための海外ビジネスが体験できるインターンプログラムに参加するのも次のステップかもしれませんね。

百姓という言葉の意味は「百人の姓を持つ者

気象、生物、備瀬物、医学、薬学、化学、経営学と百の知識があり、様々な学問に精通しているという意味に使われていました。

例えば、農家の野菜をJAを通さないで独自ルーツで売るための流通の工夫を経済学の学生がマクロ経済の視点で考えてみたり、野菜を育てるだけでなく、無駄をなくす工夫をするレシピを開発する栄養学の学生がいたりしたら日本の農業も活性化すると思います。

基本、私たちは生きるため=衣食住のために働いています。「生きるために食べる、食べるために働く」のであれば日本の経済を支えているのは農業かもしれません。

専門的に勉強することはもちろん大切ですが、広い視野を広げてその専門性を見たときに新しい発想が生まれることもあると思います。

農家にとっても夏は収穫期で一番忙しい時期なので体力のある若者がいたら助かるし、学生にとっても自分の専門分野を新しい視点で学ぶためのヒントになるのではないでしょうか。

農業:金脈が隠れている日本の農業

日本の地理は北から南に位置し、海に囲まれ、盆地もあります。

美しい四季と多彩な味覚の食べ物に恵まれた国は世界で他にはないでしょう。

例えば、ギリシャ、イタリアで育つオリーブが伊豆諸島でも栽培されているように、北米のリンゴ生産も青森で十分生産可能。

海外の気候と風土の特徴を日本に当てはめると育つ可能性のあるものが多いので、なにも輸入に頼る必要はない気がします。

東京税関の報告によると

パイナップルはフィリピンから99%輸入  輸入金額114億円

ぶどうはチリとアメリカからほぼ97%以上輸入  輸入金額50億円

イナップルといえば沖縄、ぶどうといえば山梨と国内生産可能です。

また、まだ食べられるのに捨てられる食べ物「食品ロス」が日本では年間約632万トン

日本人一人当たりに換算すると「毎日お茶碗約一杯分のごはんの量を捨てている」計算です。

食料品を輸入に頼っている現状、国内の農家収入減少、国民の年金減少について国民が何かおかしいと疑問をもったほうがいいと思います。

海外ではローフードマイレージ、ローカルフードが健康に関心のある若い世代に人気があります。

地域活性プロジェクトを通して若者にどんなビジネスチャンスがあるか例をご紹介しましょう。

アボカド

サラダ、ハンバーガー、スムージ―と用途が広く人気が高いアボカド。

栄養豊富で森のバターと呼ばれ、脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などコレステロールを下げるといわれる不飽和脂肪酸が含まれます。

ビタミンEも豊富なので老化防止、高血圧予防、発がん抑制作用が期待されます。

財務省貿易統計によると、2018年は7万4096トンと10年前の(24073トン)の3倍以上が輸入されたそうです。そのうち88%がメキシコ産でその額なんと210億円

財務省貿易統計

国産のアボカドは、現在和歌山県と愛媛県で栽培され11月~2月に販売されます。

国内でアボカドプロジェクトを実施中の香川県で果樹園を営むアンファームの安藤さん。

ハウスでアボカドの木を育てること約7年。アボカドは日本国内で十分生産可能で、無農薬で手間がかからないし、収穫期が長いので効率がよく高齢の人に向いているそうです。

海外から輸入する果物は実が青い時期に収穫しコンテナで運ばれてくるので消毒もかかっていますが、国内生産だと木になったまま完熟させるので味、オイルの乗り、栄養価が断然違うそうです。

安心して食べられる野菜や果物の生産のためには安藤さんのようなイノベーター的生産者が必要です。まだまだ国産のアボカドは生産量が少なく、伸びしろ大ですよ!

アボカドプロジェクト実施中 アンファーム公式サイト Annfarm

参照: 日本の廃棄物処理の現状 アボカドの輸入について  果物の輸入

伝統工芸:世界のデザイナーも注目

photo :izumiya

農業では大学との提携の可能性を紹介しましたが、美術系の大学も忘れていません。

伝統工芸と若者をつなぐプロジェクトで、エンジニア、デザイナーなどの専門職と日本から消えつつある伝統工芸とのコラボレーションの可能性です。

伝統工芸というと「人間国宝」に指定される人もいて素晴らしい技術の持ち主。

でも、多くを語らないイメージのある職人さんはPR不足で、世間の人たちが職人や伝統工芸のすばらしさを知る機会が少ないことが後継者存続の危機にさらされる理由です。

厳しくて敷居が高い世界に見えますが、職人さんが望むのは日本の手仕事を残していくこと。

折り紙をはじめ、料理や工芸品など日本人の手先の器用さは世界でも群をぬきます。

そういうことを世界に発信できるのが次世代を担う若者です。

若者のアイデアで現代の暮らしに溶け込むデザインと伝統工芸の技術を組み合わせると

生活で使う頻度が増えて途絶えることなく次の世代へつなぐことができると思います。

組木

神社や寺建築に使用されている釘、接着剤や金具を一切使わない「組木」

家を解体しても移動、再び組み立てることができます。

海外では立体パズルをデザインする時、その技術が使われています。

建築、建具、家具の分野の作成時間の短縮が可能だし、避難所、建築現場の仮事務所、ポップアップショップを作るのにも役に立ちそうです。

コミュニティデザイナーとは

人と人がつながる仕組みをデザインする「コミュニティデザイン」

その地域が抱える問題を住人自ら発見し、自分たちで解決しようという動きで地域は活性します。

コミュニティデザイナー、空間デザイナーという新しい視点で、その問題や課題をどう解消したらよいのか具体策を考え、地域の人が一緒に参加することが大切です。

町おこしはゼロから何かを作り上げるイメージではなく、街の若返り街を甦らせる再生活動です。

若者が町から離れてしまう理由を突き詰めると地域おこしのヒントが見つかる気がします。

また「海外の人が来て永住している場所には海外に似た心地よさがある」そんなヒントをもとにプロジェクトをすすめるのもいいかもしれません。

地方なりのその土地のよさを生かすコミュニティデザイナーは、好奇心、地域の資源を調査発掘でき、魅力を引き出す情報発信力のある人ができる可能性大の新しい職業です。

参照:文化庁 地方創生プロジェクト

学生時代の過ごし方が20代からの活躍に大きく影響してきます。

最新のテクノロジーを使うことができる若者と知恵と経験にあふれたシニア世代の「New+Oldのコラボ」が日本の将来を活性していく鍵です。

このプロジェクトを通して「なぜ、そうなってしまったのか?」という原因と結果の追求。

実社会の問題を解決する思考力、問題を段階的に整理する習慣が身に付くと思います。

こうした経験のあとに問題意識をもって学生起業を応援するビジネススクールへ通ったり、日本にいながらアメリカのMBAをとる選択も広がると思います。

日本で地域活動をした経験があれば、学生時代からボランティアをしている海外の人と同じ舞台に立ちグローバルに活躍できる人材として海外で働くチャンスも広がりますよ。

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若い子育て世代に教えてあげたい「田舎暮らし」という選択。 自然に囲まれて暮らすとテレビやスマホに子守りをしてもらわなくても子供が勝手に面白いことを見つけて自発的に遊ぶので想像力と考える力のある子供に育ちますよ。

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