ミルクって本当に健康にいいの?

歯や骨を強くするために積極的に食生活に摂り入れたほうがいいといわれる牛乳。

一般的に子供や老人の骨の健康のために栄養、医学的に推奨されています。

近年、地球の環境問題や原料を育てる農薬害を気にする消費者のために、スーパーなどの小売店で取り扱うミルクは動物製品以外にも植物性ミルク商品の選択が増えてきました。

今回は、料理やお菓子作りや食卓に頻繁に登場する「ミルク」についてご紹介します。

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健康ブームのトレンドに乗り続ける企業 スターバックス

Starbucks Oatmilk@ Joshua Trujillo, Starbucks

欧米のベジタリアンやヴィーガンのために、牛乳の代替え商品、植物性ミルクとして大豆ミルク(Soy milk)を15年前から提供してきたスターバックス

コーヒーショップ、スターバックスは、健康ブームで100,000人以上の顧客が牛乳の代わりにアーモンドミルクを注文することから、牛乳よりも砂糖の少ない健康商品として自社製品のアーモンドミルク(almondmilk)をボトルで販売しはじめました。

メニューによって一食分のカロリーに相当する「カロリー420」なんていう飲み物もあるので、牛乳を植物性ミルクにしてカロリー制限をしている人も多いようです。 

2015年にはココナッツミルク、2016年にはアーモンドミルクも商品開発してきましたが、2020年は、さらにアーモンドミルク、ココナッツミルク、オーツミルクの植物性ミルクを使った新メニューが加わります。

Almondmilk Honey Flat White, Starbucks

Coconutmilk Latte, Starbucks

顧客が各々自分が飲みたい(パーソナライズした)飲み物を求める傾向にある

とマーケティング分析をし、サービスを提供しているスターバックス。

「植物ベースのミルクとエスプレッソで微妙なニュアンスの味が生まれれるのが楽しい」

と商品開発チームも時代の流れにあわせた商品作りを楽しんでいるところが流石です。

2019年は、ファーストフード店で植物性パティを使用したバーガーメニュー開発のNewsが目立ちました。アメリカの飲食業界は、消費者が関心を示す健康志向と地球の環境問題にいち早く対応し、商品開発をしているように思います。

「家にあるから飲む、牛乳で育ったから飲む」という既存の理由ではなく、トレンドに関心のある若者は「健康と環境を考えた商品を生活習慣に取り入れる」傾向なんですね。

   

ミルクいろいろ栄養比較

スーパーで見かける白い飲み物「ミルク 

食事よりも簡単にコップ一杯で栄養補給ができるのが毎日の食卓にあがる人気の理由です。

ここでは牛乳、大豆ミルク、アーモンドミルク、ココナッツミルクの栄養比較をしてみましょう

牛乳(Milk)


商品名:Avalon

Organic Standard

1カップ (250㎖)

カロリー・・・160

脂肪・・・13%

飽和脂肪・・・28%

コレステロール・・・11%

塩分・・・5%

炭水化物・・・4%

繊維・・・0

砂糖・・・12g

ビタミンA・・・8%

カルシウム・・・30%

鉄分・・・0%

ビタミンD・・・45%

リボフラビン・・・25%

ビタミンC ・・・6%

カルシウムは、歯や骨をつくる大切な栄養素で、日本人は慢性的にカルシウム不足。

ビタミンやミネラルも含まれ、骨の健康を維持するために推奨されているのが牛乳です。

4種類のミルク比較の中でカロリーが最も高く、脂肪分が含まれます。

放牧牛乳、低温殺菌牛乳など幅広い加工方法で商品も豊富です。

アレルギーの原因とされるのは、たんぱく質の一種であるカゼインとされています。

他にお腹がゴロゴロする原因はラクトース(乳糖)不耐症です。

豆乳(Soy Milk)


商品名:Silk

Organic Unsweetened Soy Beverage

1カップ (250㎖)

カロリー・・・90

脂肪・・・7%

飽和脂肪・・・3%

コレステロール・・・0%

塩分・・・4%

カリウム・・・10%

炭水化物・・・1%

繊維・・・7%

砂糖・・・1g

ビタミンA・・・10%

カルシウム・・・30%

鉄分・・・8%

ビタミンD・・・45%

リボフラビン・・・25%

ビタミンB12 ・・・50%

亜鉛・・・10%

カロリーが低いのに牛乳と同じくらいの植物性タンパク質が含まれています。

ビタミンD、カルシウムなどの栄養分を強化した商品が多いです。

メーカーにによってアーモンドミルクよりも多くマグネシウムが含まれています。

高血圧の人にいいといわれていますが、大豆製品摂りすぎは甲状腺の病気の人にはよくないともいわれています。

アメリカ産大豆使用の場合、遺伝子組み換えが行われた大豆が使用されている可能性が高いです。

ココナッツミルク(Coconut Milk


商品名:Silk

Unsweetened Original Coconutmilk Beverage

1カップ (250㎖)

カロリー・・・50

脂肪・・・7%

飽和脂肪・・・20%

コレステロール・・・0%

塩分・・・1%

カリウム・・・1%

炭水化物・・・2%

繊維・・・0%

砂糖・・・1g

ビタミンA・・・10%

カルシウム・・・30%

鉄分・・・2%

ビタミンD・・・25%

リボフラビン・・・25%

ビタミンB12・・・50% 

亜鉛・・・10% 

ピーナッツなど、ナッツ類のアレルギーがある人は要注意。

ビタミンA、ビタミンD、カルシウムなどの栄養分を強化した商品が多いです。 

アーモンドミルク(Almond Milk)


品名:So Nice

Unsweetened Organic Almond Beverage

1カップ (250㎖)

カロリー・・・30

脂肪・・・4%

飽和脂肪・・・1%

コレステロール・・・0%

塩分・・・5%

カリウム・・・1%

炭水化物・・・0%

繊維・・・2%

たんぱく質・・・1g

ビタミンA・・・10%

カルシウム・・・30%

鉄分・・・2%

ビタミンD・・・45%

リボフラビン・・・25%

ビタミンB12・・・50%

マグネシウム・・・6%

亜鉛・・・10%

アーモンドミルクは、カルシウムやビタミンDを追加したものが多いです。

お腹がゴロゴロしやすいラクトース不耐症ビーガンVegan)の人にもおすすめです。 

肉食で脂っこいものが好きな家族の健康を考えて、牛乳のかわりにアーモンドミルクやクリーミーがいい時はカシューナッツミルクを選んでいます。

植物性ミルクの中でナッツ系ミルクは、個人的に味が一番お気に入りです。

朝食のシリアルやコーヒーにも使えるアーモンドミルク。

植物性ミルクの匂いが嫌いという人やカフェラテのミルクフォームが作れないと思っている人は、ブランドによって「バリスタ・ブレンド」という乳製品と間違えるほどの濃厚でクリーミーなミルクもあります。

ただし、植物性ミルクには牛乳の脂肪(コクのある)濃厚な飲みごたえを作り出すためにガムシロップを入れたり、カラギーナンという紅藻類から抽出された粉末の食品安定剤が使用されていることがあります。

また、アーモンドの含有量は2%以下だったりする製品もあるようです。

アーモンドの産地、カルフォルニア州にある大学の調査によると、アーモンド生産に必要な水量が非常に多いことを懸念する農家も多いそうです。

ピーナッツなど、ナッツ類のアレルギーがある人は要注意

参照: Medical News Today 厚生省 食物アレルギー   消費者庁 食物アレルギー

アーモンドの栄養

骨の健康に注目されるカルシウムですが、実はカルシウムを体が吸収するのにマグネシウムの摂取バランスが大切ってご存知ですか 

マグネシウムとカルシウムが骨と歯の60%、筋肉と他の組織40%の構成成分です。

マグネシウム不足を自分で感じる方法は「こめかみ辺りのピクピク」これが、マグネシウム不足の時に起こりやすい症状なのだそうです。

ミネラルの摂取バランスの影響と生活習慣病の発症に関する研究によると、ストレスの増加によるマグネシウムの尿中排泄増加で現代人は慢性的なMgマグネシウム)不足になりやすい状況です。

ストレスによって過度の興奮状況が持続すると大量のマグネシウムが消費されるそうです。

マグネシウム不足によるカルシウム吸収減少と若い世代のイライラ感、キレやすさとの関連についても研究されています。

マグネシウムを多く含む食品は、豆類:大豆、黄な粉、納豆、油揚げ、野菜:しそ、パセリ、ナッツ類:アーモンド、ごま、落花生、松の実、海藻類:わかめ、ひじき、昆布などです。

30~40代の男性が必要なマグネシウム量390g/1日に対して、平均摂取量は250g程度で慢性的なマグネシウム摂取不足だそうです。

小さい子供の子育て中、医者から言われたアドバイスは、

子供の頭と身長にマグネシウムが大切だから、アーモンドを食生活で適度に加えるように。」 

また、ハリウッドで俳優がセリフを覚えるためのブレイン・コーチングをしている脳の専門家ジム・クイック氏も脳が喜ぶ毎日の食生活におすすめしているのが、

「マグネシウム、亜鉛、ビタミンEを含む」ナッツ類や「中鎖脂肪酸が体に吸収されやすいし、ケトン体を合成して脳の栄養になる」ココナッツオイルなどです。

脳が喜ぶ毎日の食事に関する記事はこちら↓ 

速読、記憶力の向上、脳の能力、加速学習法など脳年齢、育った環境、教育レベルに関係なく100%脳の可能性を広げるスーパー・ブレイン・メソッド。脳を鍛えると誰もがヒーローになれる可能性を秘めているそうです。

参照:カルシウムとマグネシウムの関係  マグネシウムの働き

牛乳はそもそも食べるものだった! 

「ミルク」というと海外から浸透したイメージがありますが、ヨーロッパで牛乳、乳製品の消費が今のように多くなったのは1950年以降のことです。 

そもそも牛乳はバターにするか、サワークリームにするか、コッテージチーズ、チーズにする加工製品でした 

牛乳は生鮮食品なので常温だと保存ができないのが理由だったんでしょうね 

19世紀までドイツ語にもラテン語にも「牛乳を飲む」という表現がなく、「牛乳を食べる」という表現があっただけ 

どんなことでも新しい習慣は金持ちから始まることが多いですが、確かにヨーロッパの美術館に飾られた中世貴族の生活を描いた絵画の中で「グラスに入ったワインとチーズ」はあっても「グラスに入ったミルク」を見たことがありません。 

チーズは、修道院で作り続けられていたものが農民に伝えられ、伝統食として各家庭で作られていたそうです。日本のお味噌のようですね  

 

日本で牛乳の歴史は、歴史の教科書で習う、飛鳥時代に牛乳を煮詰めてできる「蘇 がはじまり。

神様に捧げたり、薬として用いられ、天皇と貴族だけのものでした 

蘇」を発酵させたものが「醍醐 

当時、牛は主に農耕に利用されていました 

その後、仏教の殺生の考えの影響で日本人には縁がなかった牛乳は、1800年代半ば、駐日外国人相手の牛乳ビジネスとしてスタート。 

それでも庶民にはあまり飲む習慣のなかった牛乳も、明治、文明開化のスローガンのもと西洋文化を取り入れる一環として毎日の食卓に牛乳を飲むことが推奨されました。 

この頃、日本政府の要請で来日した「少年よ、大志を抱け」で有名なクラーク氏が、近代酪農教育に貢献したともいわれています 

生乳を殺菌処理することで不味かった牛乳も、企業の幅広い食品殺菌方法や味の改良研究の結果、現在のように国民にも広く飲まれるようになりました。 

   

ちなみに知人の中国人の話によると、今まで植物性ミルク、豆乳を飲んでいた中国で牛乳を飲む若者が増加中だそうです。

もともと豆乳を飲む習慣のある中国人のミルク信仰もここ数年のことで、本土にアメリカのコーヒーショップが上陸したことがきっかけのようです。

牛乳を飲むのも「欧米人のように筋力を強くして長身になりたい」という健康ブームからきていて、一般的に本土で見られる牛は農耕に使われる水牛が多いのだそうです。 

大気汚染や農薬の影響で豆乳の健康問題がでてきたことで、海外のオーガニックミルクをオンラインで買い求める、子育てに関心のある金持ち層が多くなったと教えてくれました。 

動物性食品を植物性食品に代替えする傾向の欧米と、その逆をいくアジア圏、面白いですよね。

  

参照: 牛乳の歴史 ヨーロッパチーズの歴史 

お菓子や料理のレシピってけっこう植物性ミルクで代替えして美味しく作れると個人的に思います 

牛乳のコクが足りないっ!」ていう友人もいますが、脂肪分がダイエットに気になるという人もいるので、一概に何が正しいというのはないのかもしれません 

自分の健康のために何を優先したいのか」が食生活の選択なんでしょうね 

  

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健康のためにはじめたベジタリアン(菜食主義)なのに最近なんだか体がだるくて疲れやすいなと思ったら、体の鉄分不足を疑ってみたほうがいいかもしれませんよ。

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