美肌や料理の裏技!酵素でアンチエイジング

体の機能を維持するのに大切な酵素。お肉を柔らかくする酵素は、お肌の古くなった角質を溶かして柔らかくする効果もあります。

今回は、国産の果物やきのこの植物由来のタンパク質分解酵素を利用した料理のコツと美肌作りについてご紹介します。

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酵素を体にとりいれてアンチエイジング

体内で作られる酵素は消化、吸収、代謝、排せつの化学反応を助ける大切なものです。

消化酵素の種類

タンパク質をアミノ酸にするプロテアーゼ

・でん粉をブドウ糖に分解するアミラーゼ

・脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解するリパーゼ

体の中で作り出される酵素の量に限りがあるといわれているので食べ物によって体の外から補充する必要があります。

生の果物、野菜、肉に含まれる酵素ですが、量を多く摂取するためには料理をして煮たり炒めたりすることになります。ところが、熱に弱い酵素が死滅してしまい酵素の効能が得られません。

直接酵素を体に採り入れる場合、納豆、甘酒、ヨーグルト、キムチなど発酵食品がおすすめです。

プロテアーゼ活性は熟度の進んだ果実に強く、果肉の部分に存在します。

植物 植物由来タンパク質分解酵素
パイナップル プロメライン
キウイフルーツ  アンチニジン

(ゴールデンキウイには少ない)

パパイヤ パパイン

(青いパパイアに含まれる)

イチジク フィシン
ショウガ ジンギパイン
舞茸 マイタケプロテアーゼ、ペプチダーゼ
塩麹 グルコシダーゼ、a⁻アミラーゼ

酵素を使ったお肉の絶品料理

植物由来タンパク質分解酵素を料理に使うことでお肉が柔らかくなるので、体に入っても消化しやすくなります。お肉もおいしくなるし、体の中にある酵素の無駄使いを控えて一石二鳥。

パイナップル

柔らかいヒレやロースVS硬いモモ肉。肉料理をする場合、柔らかいヒレ肉やロースは人気です。

写真&レシピ:nishikimi

赤身のモモ肉はお値段的に安いけれど硬いのがちょっとね…と思っている方にもおすすめしたいがお肉を柔らかくする酵素の高いフルーツ果汁にお肉を浸す下ごしらえ。

ちょっとしたひと手間で圧力なべをわざわざ使わなくてもいい料理方法です。

パイナップル果汁に含まれるプロメラインは筋肉のタンパク質よりもコラーゲンをより多く分解することが報告されています。

牛のモモ肉にはコラーゲンの含有量が高いのでパイナップル果汁を使うとお肉が柔らかくなります。

但し、パイナップル果汁に長時間浸すと柔らかすぎて肉としての食感が悪くなってしまいます。

パイナップル果汁に肉を浸す研究によると12時間パイナップル果汁に浸してから、その後加熱することで肉の食感と外観を低下させることなく柔らかくなります。

<甘酸っぱいパイナップル酢豚>

―材料―

A:豚肉・・・350g

パイナップル・・・350g(一缶)

しょうゆ・・・小さじ2

紹興酒(または酒)・・・小さじ1

しょうゆ・・・小さじ1

小麦粉・・・大さじ1

水・・・大さじ1

片栗粉・・・少々

B:甘酢あん

砂糖・・・大さじ3

しょうゆ・・・大さじ1

トマトケチャップ・・・大さじ1

塩・・・少々

酢・・・カップ3/4

水・・・カップ3/4

―作り方―

  1. 豚肉とパイナップルを2㎝角に切る
  2. 豚肉にAの調味料で下味をなじませ、ボールにパイナップルと混ぜ合わせて10分休ませる
  3. Bの調味料を混ぜ合わせる
  4. 2からパイナップルを取り出し、豚肉に小麦粉を絡ませた後、片栗粉をまぶす
  5. 豚肉を油でこんがり茶色になるまで揚げる
  6. フライパンに油をひいてパイナップルを焼き色がつくまで焼く
  7. パイナップルに3を入れて煮詰める
  8. 7に豚肉をいれて味をからませて黒コショウで味を調えてできあがり

参照:パイナップル実験 果物のタンパク質分解酵素  https://www.jstage.jst.go.jp/article/chikusan/88/3/88_335/_article/-char/ja/

キウイフルーツ

レシピ&写真: Coop stronger together

鶏肉のささ身とイカの足肉にキウイフルーツの果汁粉末をまぶす消化実験で12℃、24時間の放置してどちらも柔らかく溶けてしまい、重量も半分以上に減少したという結果がでました。

キウイとパイナップルを使ったタンパク質の分解比較研究によると、果汁の粘性にかかわらずパイナップルのほうがキウイフルーツよりタンパク質分解酵素の活性が高いという報告がされています。

<夏のさっぱりキウイサラダ>

―材料―

とりの胸肉・・・450g

ヨーグルト・・・½カップ

オリーブオイル・・・大さじ2

レモンジュース・・・大さじ1

塩・・・少々

こしょう・・・少々

レタス・・・小さい葉4枚

キウイフルーツ・・・2個

オレンジ・・・1個

アボカド・・・1個

アーモンド・・・1/4カップ

―作り方―

  1. 鶏肉をゆでてから1~2cmの角切りにする
  2. ボールにヨーグルト、オリーブオイル、レモンジュース、塩、こしょうを加えて混ぜ合わせる
  3. 鶏肉に2のソースをからめる
  4. フルーツをいちょう切りに切る
  5. レタスの上に3のせてから4を散らし、最後にアーモンドスライスをのせてできあがり

参照:  https://media.365market.jp/post_detail.php?post_no=18008 キウイフルーツのプロテアーズ 

イチジク

レシピ&写真:丸大食品

乳白色の液体にはタンパク質を分解するフィシン、消化酵素のアミラーゼ、リパーゼが脂質や糖質の消化も促します。

胃の負担軽減、胃もたれ予防効果があります。

<ホームパーティーのオードブルに 生ハムいちじく>

―材料―

生ハム・・・適量

いちじく・・・1個

カッテージチーズ・・・30g

オリーブオイル・・・少々

黒こしょう・・・少々

―作り方―

  1. 1/6にカットしたイチジクに生ハムをのせる
  2. カッテージチーズを添えて黒コショウ、オリーブオイルをかける

しょうが

香辛料として肉や魚のくさみを消し、辛味成分で味をつけるために使われるしょうが。

しょうがのしぼり汁を肉にぬって30分おいてから焼き肉にした場合、肉が柔かくなり旨味を増す効果があります。

また、天ぷらの衣を調理するときに水にしょうが汁を添加するとからりとした上げ衣が作れるといわれています。

小麦粉:しょうが水1:1.5(3㎖しょうが+27㎖水、10%しょうが汁)を添加した場合、ショウガの酵素プロテアーゼが小麦粉の粘度に影響を与えるグルテンに作用し、その分子構造を破壊して低分子化することにより衣の粘度が低下します。

天ぷらの衣がカラッと揚がる方法は炭酸や氷水を使ったりするレシピもありますが、ここで紹介するのはしょうがの酵素を使った化学的なサクサク効果です。

参照:しょうがとキウイフルーツの影響 しょうがの軟化効果 しょうが汁添加の影響 しょうが調理

きのこ

安い赤身のお肉が絶品になる、1パック100円くらいで買えるきのこでおいしい料理が作れる裏技。

舞茸を水に浸すだけで浸した水は高い酵素活性を示すため、それにお肉を一緒につけると柔らかくなります。

調理する部分は湯通しして、切りくずの石づき部分を利用して一緒に肉と混ぜ合わせておくのも効果的です。

木材を栄養源とするキノコの酵素

木材を栄養源とするキノコは、セルロースを分解する酵素のセルラーゼ、ヘミセルロースを分解する酵素キシラナーゼ。

リグニンという木材にとって木を守る天然の防腐剤は、微生物による分解を受けにくくするためです。そのリグニンを分解できるのがキノコ。

きのこのプロテアーゼ活性比較によると、酵素活性が高い順に白マイタケ、マイタケ、ブナシメジ、ヒラタケ、シイタケ、エリンギ、なめこ、エノキダケとなります。

レシピ&写真:Kikkoman

マイタケを湯通しせずに茶わん蒸しにいれて調理すると卵が凝固しない現象が起こることが知られています。

これは、マイタケの酵素が鶏卵タンパク質を分解するためです。

マイタケのプロテアーゼは、グルタミン酸やアスパラギン酸をほとんど遊離しないため、味に大きな変化を与えることなく苦味が減少します。

マイタケの酵素液は発酵食品の熟成促進や調味液の調整への適応が期待されています。

<パパッと作れる まいたけと牛肉の醤油炒め>

―材料―

まいたけ・・・1パック

牛バラ肉・・・100g

にんにく・・・みじん切り小さじ1

ごま油・・・大さじ1

しょうゆ・・・大さじ1

酒・・・大さじ1

―作り方―

  1. まいたけ、牛肉を一口大に切る
  2. フライパンにごま油を熱し牛肉を炒め色が変わったらにんにくとまいたけを加えて炒める
  3. 調味料をまわしいれてからめる

参照:https://berd.benesse.jp/up_images/magazine/05ken8.pdf  まいたけ研究  まいたけの分解酵素

 塩麹

米麹に食塩と水を加え発酵熟成させたもので、独特の風味とうまみのある調味料。

レシピ&写真:Marukome

この塩麹に漬けた肉や魚は旨味が増し、柔らかくなるので万能調味料としても注目を集めています。

麹のもつタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)やでん粉分解酵素の作用による栄養素の吸収促進や素材の旨味を引き出す効果があります。

麹に食塩と水を加えて約1週間室温で発酵、熟成させてつくることができます。

<ふんわり上品な焼き塩麹鮭>

―材料―

生鮭・・・2切れ

塩麹・・・大さじ2

青じそ・・・2枚

大根おろし・・・適量

おろし生姜・・・適量

七味辛子・・・少々

―作り方―

  1. 生鮭と塩麹を保存袋にいれて一晩冷蔵庫でなじませる
  2. 1の塩麹を取り除き、8~10分焼く
  3. 途中5分ほど焼いたら袋に残った塩麹を鮭の上にぬる
  4. 皿に盛りつけて薬味を添える

参照:みそと米麹  麹菌のタンパク質分解

果物酵素を使っておうちでスキンケア

消化酵素の効能から食べることに注目されがちですが、身近な果物で手軽にスキンケア効果も実感できるんですよ。

パイナップルやキウイフルーツの果汁を使ったパック。

果物のプロテアーゼ活性を利用したスキントリートメントの効能としてパイナップルとキウイフルーツのパックをした場合、古くなった角質が除去されているという研究結果も明らかになっています。

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層構造で構成されています。表皮はさらに4層に分かれていて、表皮角化細胞(ケラチノサイト)が角化を進行させ、最終的には垢となって皮膚表面から剥がれ落ちます。

このプロセスはターンオーバーと呼ばれて約28日の決められた周期で繰り返されています。

老化、紫外線、生活習慣の乱れなどの要因によりプロテアーゼ活性が低下するとターンオーバーが乱れ、不要な角質が剥がれ落ちずに蓄積し、角質層が重層化すると肌がくすんで見えたり、各層の水分量不足や柔軟性に欠ける肌トラブルの原因となります。

野菜や果物に含まれるたんぱく質分解酵素、プロテアーゼを人の皮膚に使った場合、角質層を柔軟化させ、古い角質の除去や各層水分量の増加につながることが期待されています。

但し、各層は皮膚バリア機能にとって重要な働きをしているので、必要以上に除去されてしまうと肌のバリア機能が低下してしまいます。

バナナ、なし、キウイフルーツ、リンゴ、パイナップル、イチジク、柿、グレープフルーツの各果物をすりつぶしてろ過した果汁を使った実験では(果汁をスキムミルクに混和して30分反応させた実験)スキムミルク中のタンパク質が減少したのはパイナップル、キウイフルーツ、イチジクの3種類

その3種類の果汁で30分間パックした場合、各皮膚層水分量は上昇しました。

さらに、パイナップル、キウイフルーツ、イチジクで肌のバリア機能の水分蒸散量の測定により肌のバリア機能に影響を及ぼすか調べた結果、影響はありませんでした。

試験者のアンケートによるとパイナップルとキウイフルーツパック後、肌に潤いを自覚できるという結果がでました。

果汁パックにより古い角質細胞が除去されて各皮膚層が軟化したと考えられます。

プロテアーゼ活性が最も高いと判定されたのはキウイフルーツ果汁、パック後の皮膚各層水分量や皮膚のうるおいに関する試験者の報告によると水分含有量が優れていると判断されたのはパイナップル果汁によるパックでした。

パイナップルにはアルファフィドロキシ酸(AHA)の一つ、グリコール酸が含まれています

AHAは皮膚表面の古い角質を剥離させ、皮膚の細胞再生を施す効果があり、ケミカルピーリング材として用いられ化粧品にも保湿成分角質柔軟成分として配合されています。

<フレッシュ酵素パック>

  1. よく熟したフレッシュパイナップルをミキサーにかけてジュースにしてから、上澄みの果汁をとってコットンに浸します。
  2. 黒ずみが気になるひじ、ひざ、かかとからはじめると古い角質がとれたつるつる感がわかりやすいかもしれませんね。
  3. 目安は30分です。
  4. 残ったジュースは氷皿で冷凍して、次回からは1つずつ溶かして使いましょう。凍らせても酵素がなくなることはありません。

※パイナップルを食べると口がヒリヒリするのはまだ熟していないパイナップルの可能性があります。シュウ酸カルシウムがあると口荒れの原因になります。また、パイナップルアレルギーがある人もいるので、パッチテストをしてからひじとひざで試してみて下さい。保存期間はこちらのサイトを参考にしてみて下さい。

参照:果物を使ったトリートメント効果

オーガニック農家の人が、自然植物の繁殖の特徴として毒性のある植物の隣にはそれを治す薬効成分を含む植物が生えているものだと教えてくれたことがあります。

「長寿県沖縄では豚肉を多く食べる習慣があり、同時にパイナップルの産地でもある。」

これってただの偶然だと思いますか?

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